本日の格言

国会図書館.gif

2007年03月26日

此の砂の城よ

わたしはただただ
あなたの左手薬指に光る
女のかげをみつめていた

積み上げられた妄想が
ガラガラと音を立てて
崩れてゆく思いがするが

あなたの笑顔が
あなたのやさしさが
また此の砂の城を積みなおすのだ

あまりの衝撃に
頭蓋を叩きつけられ
谷底を転げ落ちるのだが
あたしの腕は
這い上がることを止めない

絶対忘れない
あなたが触れてくれた
あの温もりは現実なの

難解なあなたの表情を
読み解く鍵はどこにあるの
あなたはほんとうに
ほんとうにそうなの…
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2007年03月25日

イチコロニコロの手練手管―さくらん

劇中、何度もしびれた。
圧巻のロングショットに
壮大な音楽をかぶせれば、イチコロだ。
結構、単純にこの体は感応するらしい。

勿論、椎名林檎の楽曲であることが大きい。
椎名林檎は最高の才能だ。
その最高の果実を味合うことができる。

主演の土屋アンナについては、
とくにないが、
終盤、安藤政信と並び立つ、
二人の立ち姿は、とても絵になっている。
古典的な構図で安定感がありつつ、
さっぱりしていて新鮮だ。粋だ。


posted by bonta at 11:25| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月15日

私は救われようとしなかった

私は救われようとしなかった
誰の手も借りず
手の内を誰にも見せずに
生きてきた
それがあたしだ
たぶんこれでいいんだ
これがあたしの生き方だ

悲しいことに
こうなることを
予期していたのかもしれない
ひとりの朝
誰にも邪魔されない朝
いつものようにコーヒーメーカーが
作業を続けている
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安丸良夫「『従軍慰安婦』問題と歴史家の仕事」

米国下院決議案、
そして安倍首相の発言をめぐって
慰安婦問題が話題となっている。

10年前からまったく変わらない、
深い思慮に欠く単純化された議論が
再生産されコピー&ペーストのように
増殖している状況に驚く。

10年前の論文を読んで、
安丸良夫氏の指摘の重要さを再認識した。
(安丸良夫「『従軍慰安婦』問題と歴史家の仕事」『世界』648、1998.5)

否定派の議論について、安丸氏は次のように述べている。


「『自由主義史観』派も実証主義の立場をとるが、彼らは当該問題の全体性のなかから、彼らの立場にとって都合がよさそうで論敵の弱点となりそうな『実証』領域をひとつだけ取り上げる。例えば『従軍慰安婦』問題であれば、軍による強制連行は事実だったかどうか。手練の実証史家からみて、そこに批判派の弱点がありそうだと狙いをつけることは、それほど難しいことではなかったはずである。そして、強制連行の事実はなかったらしいということになると、あとは公娼制一般に解消され、私が提示してみたようなこの問題の全体像への手がかりは失われるというか、むしろ隠蔽されるわけだ。」
「こうした『実証』は、発見的なものとは逆で、全体像を特定の『実証』的事実にすりかえ、じつはそのことによって全体像を隠蔽し抑圧しているのだ。」(146頁)



彼らには、国家の立場からする日本の弁護という題材にしか、
興味がないのだろうか。
歴史家は断罪のためにこの問題を扱っているわけではない。
近代日本の特徴を広い角度からとらえるための
題材の一つとして考えているのだ。

現在の価値観から過去を断罪しているとの批判があるが、
歴史家自身がもつ問題意識は重要であり、
必要不可欠なものである。


「歴史研究というものは、単純に事実を探求しているのではなく、ある問題意識をもってあれこれ考えていると、歴史家は珍しい史料、奇妙な事実、あまりうまく理解できないような事象などに突きあたり、そうした経験を通して歴史を考えなおしてゆくものだからである。小さな、奇妙な事実に出会うことである驚きをもち、その驚きをもって歴史的全体性を捉え直す。ランシェール流にいえば、切り拓き直すことができるのである。こうした奇妙な事実、現代人としての私たちの経験とは異質で、むしろおさまりが悪く違和感を覚えるような事実は、過去というものの固有性とそこに拠点をおいた現在の私たちの通念や通俗化した感性へのアンチテーゼであり、現在の私たちへの批判の可能性といってよいだろう。」(147頁)


このような歴史家の仕事のあり方からいっても
「証言」の持つ意味は重要となってくる。


「史料というものは、制度や事件にかかわって存在するばあいが圧倒的に多いから、例えば民衆意識とか『従軍慰安婦』の日常とかは、原則的には史料には表現されない次元に属している。換言すれば、史料には表現されない人びとの経験は、限りなく広くて深いわけだ。そこで、史料があるところで史料に即して一般的にいえそうなことを記述していくと、それはほぼ不可避的に当該時代のシステムに体現されている支配的通念をくり返すこととなり、歴史家の実践する『実証』は、対象とする時代の支配的通念と歴史家本人の通念や常識とを織り交ぜたようなものとしてまとめられることになるだろう。実証主義は『実証』を信条とするように見えて、じつは『実証』の名において実際はもっとも平板で通俗的なものの見方をその支えとしてしまうのである。したがって、実証というもののこのような性格に注目するなら、そこでは広範な人びとの経験の具体相はかえって否認される、抑圧されるということになるだろう。」

「だから人びとの経験のリアリティに即いた歴史の見方をつくりだしたいと思うなら、史料のあるところで実証するという実証主義とは、理論的にはむしろ正反対の立場をとらなければならないわけである。といっても、何らかの手掛りがなければ歴史家の手に負えないのではあるが、こうした立場に立つことではじめてその意味が見えてくる史料群も、断片的にではあれ必ず存在するのであって、元『従軍慰安婦』たちの『証言』は、その典型的な事例としていま私たちの前に提示されているのだといえよう。」(145頁)
posted by bonta at 14:41| ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 歴史学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月08日

我か家

我が家.jpg

帝国在郷軍人会本部発行。

在郷軍人の家族向けの雑誌である。


*****所蔵機関*****
1(1-10),2 <1917-1918> 東大総
1(3);30,33,82,172,211-212 <1917;1919-1934> 東大法近セ明治文庫
257 <1938> 日本近代文学館
202,265,273 <1933-1939> 愛大豊
59-62,64-82,107-142,164-169 <1922-1931> 宮城県図
*****************


第102号(1925.8)
第112号(1926.6)
第152号(1929.10)
を確認。

第102号表紙裏には、発行趣旨について次のようにある。

「日本の将来を考へると、在郷軍人の任務は誠に重い。が在郷軍人に充分その任務を尽させるには、たゞ当人だけでなく是非とも併せてその家族をも導くことが肝腎である――これが第一、然し在郷軍人の家族として必要なることは、一般の家庭に於ても亦大切な事ですから、併せて一般家庭も浮華や贅沢や虚栄に流れず、どこ迄も質素勤勉堅実な純日本式の家庭であるやうにといふのが、即ち本誌発行の趣旨であります。」


軍事に関する記事は少なく、
ほとんどが女性や子ども向けの記事である。
新聞でいう
文芸欄・家庭欄が中心。

「応募童謡」では、小学生の投稿もみられる。


成城小学校主事文学士・小原國芳「夏休をどう送るか」(第102号所収)

「夏休は、やはり、ノンビリ楽しく送らせて下さい。世界の中で日本位休暇の短い国はありますまい。休暇の短いことは決してよいことではありませぬ。(中略)それに親切は親切ですが、学校から、折角の休暇に、課題だ、試験準備だ、仕事だと、随分課せられるですが、いよ\/たまりませぬ。こんなことでは到底天才は出ますまい。
 夏休みは、ユツタリとノンビリと遊ばして欲しいです、山登り、水遊び、木登り、魚つり、旅行、写生、採集、土いぢり、動物飼育、…いろいろとさせて頂きたい。
 一体、どうも、日本人は、本をよむことだけを学問だと思つて居ていけない。土いぢり、水遊び、犬追ひ、凧あげ、石ころけり、石なげ、…いろんなことから子供は沢山の知識を遊んでる中に得るのです。」
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その優雅な世界観に

思っていたよりもロックミュージシャンで
巻舌で歌うあなたにいつも痺れています
ときどき魅せるあなたの可愛い歌声に
ドキリとさせられます

しっとりと内面から染み出てきたであろう
あなたの楽曲はとても刺激的で
その優雅な世界観に
イガイガなこころを満たされています
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2007年03月04日

The climate crisis can be solved.

「不都合な真実:An Incovenient Truth」


ゴアがなぜあれほど温暖化問題に熱心なのか
映画を観てはじめてわかった。

大学生のとき、温暖化問題に先駆的取り組んでいた研究者に
師事していたこと、

息子を失いそうになった経験から、
かけがえのないものを真剣に守らなければならないと気付いたこと、

実家が農場を所有しており
幼少期から自然に多くふれていたこと、

姉の死をめぐって
資本主義や市場原理が与える影響の大きさを実感したこと(おそらく)


いまさらもう遅いのではと
悲観的になる必要はない。
実行性のある施策をしっかり実施すれば
CO2濃度を1970年代のレベルにまで減らせるという。

エンドロールがカッコいい。

The climate crisis can be solved.

そう。








posted by bonta at 16:50| ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月03日

鎮魂ウタ

誰のせいデスカ
ヤサグレないでクダサイ
妬まないでクダサイ

あなたのプライドを粉々にコワシマス
憎悪の炎を清涼な風にカエマス
幸せ銀行の預金をフヤシマス

内面をもう一度よくながめてクダサイ
できることはもうナイノカ
手を差し伸べてくれている人がイルデハナイノカ

日々にカンシャカンシャ
朝陽にカンシャカンシャ
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2007年02月25日

細菌戦関係史料

■防衛研究所図書館所蔵

・井本熊男業務日誌
(1939 支那派遣軍参謀、1940.9 参謀本部作戦課員)

・金原節三「陸軍省業務日誌摘録」
(1941.11 陸軍省医事課長)

・大塚文郎「備忘録」
(1943.9 陸軍省医事課長)

・真田穣一郎業務日誌
(1943.10〜44.12 参謀本部第一部長)

(吉見義明・伊香俊哉『七三一部隊と天皇・陸軍中央』岩波ブックレット389、1995参照)

「◎丸太使用実験は中央として大いに全軍的に重要な事を解決せしむる為なり。
Pxは弾丸の有功章の問題。
草地参謀 秘密事項。今発表せんで可ならん。
高山参謀 有効章をやる如く連絡す。発表の方法を考慮しやうと。」
(大塚「備忘録」、吉見・伊香‐前掲書48頁)


・澤田茂「陣中記録」
(1940.12 第13軍司令官)

「石井部隊の使用総軍〔支那派遣軍〕よりも反対意見を開陳せしも大本営の容ルゝ処とならす大陸命を拝したりと
命令ならハ致方なきも作戦ハ密なるを要す 若き作戦課の人達を抑へる□に総長〔参謀総長〕の力なからさるへからす、遺憾なり、ペスト防疫の為め一部家屋ハ焼却の命令を出す」
→1942.6.25の日誌
 「大陸命」ではなく、「大陸指」の書き誤りと推測される。

(第3巻、283頁、松野誠也「細菌戦をめぐる参謀本部・現地軍の動静と確執」『歴史評論』681、2007.1、75頁)
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2007年02月22日

在郷軍人服役召集之栞

在郷軍人服役召集之栞.jpg

「帝国在郷軍人会油日村分会」とあり、持主の名前が記してある。
B7判、全85頁。

大津連隊区司令部による「緒言」よると、

「在郷軍人三大要素ノ一タル服役召集ニ関スル一般的必要ナル事項ヲ集録シ常ニ身辺ニ携帯シ之ガ履行ニ遺憾ナカラシムル目的ヲ以テ本栞ヲ分布セルモノナレバ本人ニハ勿論克ク家族ニモ徹底セシメ重大義務履行ニ遺憾ナキヲ期スベシ」

とある。


召集の種類には、
充員召集、臨時召集、演習召集、教育召集、帰休兵召集
の五つがある。

充員、臨時召集の令状は、「淡紅色」、
演習、教育、帰休兵召集は、「白色」である〈56頁〉。


「応召時携行すべき物件」〈66頁〉
令状
奉公袋〈奉公袋入組品左の如し〉
 軍隊手牒〈補充兵證書〉印鑑、下士官適任證書
 勲章徽章〈但し略授を携行するものとす〉
 梱包用具〈麻縄、荷札、風呂敷(完全に梱包出来得る様注意すべし)〉
 日用品〈紙、筆記用具、洗面具一切、葉書、切手若干〉
 典範令
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2007年02月21日

海軍労友

海軍労友.jpg

発行は、海軍艦政本部
非売品とある。

海軍艦政本部は、海軍大臣に隷属し造艦を掌った。

148号(昭15.3.1)
151号(昭15.6.1)
154号(昭15.9.1)
155号(昭15.10.1)
159号(昭16.2.1)
165号(昭16.8.1)
174号(昭17.5.1)
を確認。

毎月一日が発行日である。

B4サイズの冊子で全4頁。
画像は半分に折ってある。

海軍工廠の工員向けの冊子で、
文芸の投稿欄が充実している。


<第159号 目次>

「太平洋の波高し」
星野武男「国旗の話〈一〉」
「科学小話 血痕検出法」

「大東亜共栄圏の確立 これが現代日本人の使命である」
**********************
「大東亜共栄圏の確立、これは我が海軍の威力に俟つ所絶大である。我等海軍機力の整備に従事するものは、文字通り戦士の意気を以て奮励しなければならぬ。こゝに奮励といふのは、徒に気張つたり力んだりすることではない。自己の従事する仕事の能率を上げることである。優秀な製品を作ることである。休養も栄養も娯楽も次の活動力を如何に湧きあがらせるかといふためにとらねばならぬ。」
**********************

「国民学校の完成と父兄の覚悟〈一〉」
武田五郎作・桜井保画「勤皇小説 篠井右門〈三〉」
「海軍工員の歌」
「家庭」欄
甲斐藤彦「随筆 山を抜く力」
「散文」欄
「俳句」欄
「詩」欄
「出征歌抄」
「短歌」欄
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2007年02月20日

兵事雑誌

兵事雑誌.jpg

発行…兵事雑誌社

   毎月2回(8、23日)


発刊は 明治29(1896)年


■東大法近セ明治文庫 所蔵
2-5  1896-1897
16-32;3(1-4,6-8),5(8-9,14-15),11(23)  1898-1907


上掲は 第5年第26号 明治33年12月23日発行 全70頁

<主要記事>
社説「戦役の教訓及入退営送迎の弊害」
多賀宗之「古戦所見」
宮川鐵太郎「新兵諸氏に告ぐ」
真鍮子「在郷心得」
瀬見の舎「予の本籍」
談兵子「台湾万歳碑」
服部血染之助「台湾陣中日記」
posted by bonta at 23:19| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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