2006年10月29日

わたしピンと来たんですぅ

両親も親戚も
みんなからかわいいって育てられて
自分でも結構モテる方だと思っていて
みんなが言うから
わたしもだんだんその気になっちゃって
そしたらトントン拍子に話が進んで
売れるのもけっこう簡単だなあって思ったんですぅ
でも人生甘くないっていうか
ニジュウゴ過ぎるとかわいいだけじゃダメなんだなって
わかったんですぅ
それで演技をきちんと勉強しようと思って
お芝居と言えばニューヨークでしょうと思って
渡米したんだけど
全然目が出なくて
すごすごと日本に帰ってきて
これからどうしようと思っていたとき
その社長に拾われたんですぅ
レッスン受けながらなんとなく
そういう関係になっちゃって
忍ぶ女もいいかなあと思ったんだけど
やっぱり限界で
すべて捨てて逃げ出してきたんですぅ
そんなとき社長をニュースでみて
古い体制とたたかう社長に感動したんですぅ
社長の本も全部夢中で読みました
やっぱりテレビとネットの融合しかないと思うんですぅ
それでこうしてお訪ねしたわけですぅ
posted by bonta at 17:28| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月27日

じいがお相手しますよ

わこ様
おかえりなさいませ
幼稚園の運動会はいかがでしたか
おやまあ 負けたからといって頭突きはいけませんよ
女の子なんですから
とと様とはは様は明日お帰りになりますからね
さあお食事にしましょう
きちんとのこさずお食べくださいね
このじいやが久々に腕をふるって作った料理ですからね
こういうのを昔とった杵柄っていうんですよ
えっ 左に打った篠塚じゃないですよ
だれに教わったんですか…
あら わこ様
にんじんがきらいだからといって
お皿にらくがきはいけないですよ
よりによって閣下から戴いたお皿に
ハゲだなんて…
さあ食べ終わったらお本を読みましょうね
何を読みましょうかね
えっ マルエン全集
そういうものはございません 
これにしましょう
『ジャガー横田の華道入門』
わこ様
退屈だからといって
じいの額にメポって書いてはいけません
posted by bonta at 15:52| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月25日

塾がない日

塾がない日
ぼくは近くの公園へ行って
パパとキャッチボールをするんだ
パパは肩がいいなと言って
いつもほめてくれる
日が暮れてボールが見えなくなる
ギリギリまで投げ続けるんだ
急いで家に帰り
夕食を作るママの手伝いをする
ぼくは野菜の千切りが上手いんだ
味噌汁の味付けもできる
夕食は三人で
楽しく会話しながら
週末の予定なんか
立てちゃったりして―
なーんてことは
いまのぼくにはないか
パパのことはよく知らない
同じ屋根の下暮らしているけど
あまり会わないんだ
ママとは話すけど
ちょっとだけ
すぐどこかに行っちゃうんだ
ママの料理って食べたことないな
ぼくには寅次郎 
おまえしかいないよ
さあ ひざにお乗りよ
posted by bonta at 18:48| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月24日

もしかしてアリバイですか

そうですね
仕事帰りに食事に行って
そのあと彼女に駅まで
車で送ってもらいました
店を出たのが10時くらい
駅には10時20分に着いたと思います
いえそういんじゃないんです
彼女は同僚というか友人で…
彼女最近フラダンスに嵌ってまして
きのうも教室に…えっこの話いいんですか
地下鉄に乗って
家には…
あっそうだ
途中でコンビニに寄りました
えーと雑誌と缶コーヒーと裂きイカを
買いました
そうそう そこの店員がどんくさい奴で
裂きイカを温めようとするんですよ
よくつり銭を間違えるし
つり銭といえば こないだ行った釣具屋で…
えっ はいわかりました
家にはそうですね
10時45分に着きましたね
それからテレビをみて
0時には寝ました
えっ もういいんですか
あの写メ撮ってもいいですか
あっいや 刑事という人種に
はじめて会ったものですから
あっ もう撮っちゃったんですけど…
これブログに載せてもいいですか
えっ だめですか…
posted by bonta at 17:24| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月23日

やあ君聞いたかい

やあ君聞いたかい
今度の執政官
美しいヘヴンをめざすといって
全住民に訓練を義務付けるらしいぜ
せっかくのんびり過ごせると思ったのに…
しっかし本当にヘルの脅威なんてあるのかね
何かとあればすぐヘルによるテロを言うけど
それはありえないと思うね
ヘルの責任者は
ヘブンから派遣されているって話だぜ
テロなんて起こるわけないじゃないか
いまやあの執政官に意見できる者は
誰もいないからなあ
毎日こころ穏やかに暮らしていけると思ったのに
これから生きにくい時代になるかもな
やばい離れろ
あれ公安にちがいないぜ
あの目つきは絶対そうだ
えっ まさか君…
なぜなんだ
君まで向こうにつくとは…
posted by bonta at 23:43| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月22日

さあさあお進みください

お着きのみなさま
ささっ 遠慮なさらずに
もっと前にお詰めくださいな
ここがみなさまが新しく過ごすところですよ
よく御覧になってください
どうですか
想像していたのとちょっと違うでしょう
ここも随分変わりました
時代にあわせて変わっていかないと
いけませんからねえ
いまでは人権にも配慮して
レジャー施設もあるんですよ
われわれも鬼ではないですからねえ
まあ実際鬼なんですけど…
そうそう最近ダンスホールもできたんですよ
いい感じの仕上がりですよ
フロアもよく熱せられて芳しい温度になってますしね
それでは準備が出来た方からお進みください
そこですそこです
烈しく燃え盛っているその扉からですよ
posted by bonta at 11:32| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月20日

じゃあ次の方

ご来場のみなさま
本館は大変混雑してございます
混雑を狙ったスリ・窃盗・置引き・痴漢が
多発しております
くれぐれもご注意下さるようお願い申し上げます
番号札偶数の方は左側の列へ
奇数の方は右側の列へ一列にお並びください
なお異議申立てについては一切お受けいたしていません
わたくしがすべての事実関係に基づいて
一方的に専断いたします
ここではわたくしが法です
あっそこ、昂奮しないで順番を守ってくださいね
順番ですからね
じゃあ次の方
なんですって
駆け込み乗車25回ですって
わかりました ヘルです
ゴートゥーヘルです
次の方
手ばなし運転378回ですか
ヘルです
次っ
階段の一段飛ばし5264回ですか
おしいですね
ぎりぎりヘルです
じゃあ次
そうですか 二股7回ですか
まあいいでしょう
かわいいからゆるしましょう
ヘヴンです
ゴーゴーヘヴンです
そのかわりあとで事務所寄ってくださいね
じゃあ次っ
posted by bonta at 23:28| ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月19日

百貨店

男はいつものように街を歩いていた
街はきょうもたくさんの人で溢れている
サラリーマン OL 学生風 
カップル 恋人以上友達未満 同伴出勤風
専業主婦 年齢不詳 雀士風
兼業農家 職業不詳 歌舞伎役者
それぞれが各々のみちを急いでいた
ビルの外壁に設けられた巨大スクリーンに目が留まる
映し出されたNHKアナウンサーをよそ目に
男はある百貨店へと歩みを進めた
10年前にオープンした7階建ての何の変哲もない百貨店
1階化粧品鞄売り場を通り越し2階へ行こうと
エスカレーターに足を乗せた途端それは起った
男を残しすべての時間が止まったのである
エスカレーターはもちろん
化粧品販売員の女 帽子を物色するDJ風の男 
傘を探す初老の男 男に鞄をねだる女 
すべてが止まっていた
男は愕然として2階へと駆け上がる
しかし何処も彼処も同じである
男は世界から取り残された
泣こうが喚こうが何も起らなかった
男は半狂乱になって食器売り場の陳列棚をなぎ倒し
家具売り場の白いソファーを切り裂いた
隣りにあったキングサイズのベットにもぐりこむ
これは夢だ 悪い夢に違いない
ふとんを頭から被る
どれくらい震えていただろうか
30分のようにも3時間のようにも思えた
しばらくたつと周りに強烈な明るい光を感じ始めた
恐る恐る目を開ける
光は別館との連絡通路のあたりから溢れているようだ
男は吸い込まれるようにその光に向かって歩いていく
恐怖心はもうなくなっていた
連絡通路を渡り切ると
ふと閉店を告げるアナウンスが耳に入ってきた
ご来店ありがとうございました―
男が聞いた最後の言葉であった
posted by bonta at 16:42| ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月18日

南の島へ

もしぼくのからだが機械だったら
いますぐ部品を交換して
このベットから抜け出すんだ
足には車輪を
手には翼を装備して
この白い牢獄を飛び出し
南海の小島で
虹色のパラソルを立て
絶世の美女を隣りに
気の利いたカクテルに
舌鼓を打つんだ
そして噂を辿って
小島に住む人魚を訪ね
すべてのパーツを売り渡す
ぼくは七色の鳥になるんだ
posted by bonta at 23:01| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月17日

最愛の

ねえ おまえは最期に何をみたの
最期に何を思ったの
かあさん おまえを助けられなかった
おまえを救えなかった
おまえは叫んでいたんだね
小さな震える声で
おまえに見せたかった
おまえに聞かせたかった
おまえに食べさせたかった
おまえに笑ってほしかった
おまえに生きてほしかった
ねえ おまえはいまどこにいるの
posted by bonta at 14:59| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月16日

祝福の大河

君らがさ 手を触れ合おうと
心を通わせようと
場合によってはお互いを貪り合おうと
くっ付こうがくっ付かまいが
どうだっていいんだ
いや 貪り合うのは嫌だな
手を握るのも駄目だ
そうだ 心を通わせ合うなんてもってのほか
できれば君らの間に
深い深い溝が生じ
一生渡り合えない河が生まれればいいんだ
posted by bonta at 15:02| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月15日

キミの字キミの手紙

今日さ 掃除をしていたらさ
とつぜんキミの手紙が出てきた
全部捨てたと思っていたからおどろいたよ
キミこんな字だっけ
でもたしかにキミの字だ
そういえば最初のころはさ
毎日会っていたのに手紙のやりとりしていたね
ぼくら楽しそうだね
字がおどり出しそう
最後も手紙を送ったよね
キミは教室の喧騒のなか一人泣いていたね
あのときぼくだけがその理由を知っていた
それがぼくとキミの最後の秘密だった
posted by bonta at 20:54| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月14日

可決されました

賛成多数!!
よって本決議案
日本国制裁決議案は可決されました

日本国による
核開発疑惑カツラ疑惑および
ウバ茶葉大量葉加え屁気にたいして
国際社会は断固とした処置を求めます

軍事作戦開始は14日後
作戦部隊は米英軍および統一朝鮮軍が中心となり
後方支援を きじ さる いぬ
および子丑寅卯マンボ軍(通称ブラックマンボ軍)が担当します

目標は主要5都市
黒犀連合≠フ美名のもと
多大な犠牲も厭いません
笑い死笑い皺瓦斯弾および
粘々とりもち弾
スリップつるつる弾による精密爆撃
もしくは戦争代表人による
指相撲10本勝負を予定します
posted by bonta at 15:40| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月13日

遠くの街で暮らすキミへ

キミが好きだったあの歌手
あの頃は全然だったけど
最近になって
今ごろになって
聴くようになったよ

キミのことは大嫌いだけど
元気で暮らしていますか
キミのことは大嫌いだけど
キミと過ごした時間はぼくの宝物です

posted by bonta at 14:40| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月09日

黄昏色の虹

ふたり黙っている
車のなか黙っている
夕日に染まる景色が流れて
ラジオが奏でる感傷的なメロディーが
隙を窺っている

幼いおまえを思い出す
泣き虫で引っ込み思案で
利発なおまえを

若い頃は何でもやってみればいいさ
そして学べばいい
おまえなら大丈夫だ
かあさんに似てしっかりしてるから

切ないな うれしいはずなのに
おまえがただ家を出るだけなのに
posted by bonta at 11:58| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月08日

見よ

言葉が伝える波動を見よ
言葉が纏う香りを見よ
いや言葉が伝えないものを見よ
言葉じりを越えるところにあるものを見よ
言葉と言葉のあいだにあるものを見よ
言葉が生まれる根源を見よ
言葉とならない<コトバ>を見よ
言葉と言葉のあいだにある<コトバ>が
こそばゆいほどゆっくり姿をあらわす瞬間を見逃すな
posted by bonta at 16:33| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月03日

密度

真ん中より少し左で分けたきれいな黒髪の
長い一束がなびいている
ゆれるゆれる
きみの心がふるえている

体の芯を貫くようなきみの一瞥に
ぼくは自由を奪われ
静かに掛け金をはずす

溶け出した薄紅色の淡い溶岩が
ふたりの空間を埋めていく
きみはいたずらな微笑みを浮かべながら
瑞々しく踊ってみせる
きみの言葉が生きている
きみの表情が生きている
posted by bonta at 14:52| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月01日

ご安心ください

ご安心ください
すべてわれわれにおまかせください
こんなはずではなかったとお悩みの方
人生に失望された方
身の程知らずの高望みをされる方
すべてお望みの未来をご提供します

わが社が開発した“未来サルベージ君1号改ver.2.00”で
完全無欠金甌無欠酒池肉林な世界を
脳内に直接投影させていただきます
お望みであれば永久に
安全性についてはご心配ありません
ご懇意にさせていただいている衆議院議員△山先生を通じて
厚生極楽省に認可申請済です

いまなら今月限りの期間限定お試しキャンペーン実施中
格安でご提供いたします
お申し込みの方には、巷で流行の
デリンジャー・ペア二丁(銃弾付)をプレゼント
posted by bonta at 21:46| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月28日

あなたのキラキラ

あなたがいなくなったこと
おそらく二度と会えないだろうこと
ぼくは連れられて
仏壇のまえに座り
それだけ理解した

居心地の悪さを感じながら
あなたの家の前を通り
急に色を失った小母さんの髪に
ぼくは死の意味をみる

あなたのキラキラ
瞳のキラキラ
あなたの熱量に
ぼくは生の意味をみる

時間が融け
深い森の中に押し流されたとしても
あなたの破片が
血となり肉となり
ぼくが生を引き受ける
posted by bonta at 16:16| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月26日

明日のきみ

にっこりのきみ
不機嫌なきみ
ギザギザのきみ
四角四面のきみ
次はどう出るの

ねこのように気まぐれなきみのまわりを
まわりながら
一喜一憂して
明日のきみを思うんだ

頑張り屋のきみは明日も
食事をとらないで
走りつづけるのかい
posted by bonta at 23:20| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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