2007年03月25日

イチコロニコロの手練手管―さくらん

劇中、何度もしびれた。
圧巻のロングショットに
壮大な音楽をかぶせれば、イチコロだ。
結構、単純にこの体は感応するらしい。

勿論、椎名林檎の楽曲であることが大きい。
椎名林檎は最高の才能だ。
その最高の果実を味合うことができる。

主演の土屋アンナについては、
とくにないが、
終盤、安藤政信と並び立つ、
二人の立ち姿は、とても絵になっている。
古典的な構図で安定感がありつつ、
さっぱりしていて新鮮だ。粋だ。


posted by bonta at 11:25| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月04日

The climate crisis can be solved.

「不都合な真実:An Incovenient Truth」


ゴアがなぜあれほど温暖化問題に熱心なのか
映画を観てはじめてわかった。

大学生のとき、温暖化問題に先駆的取り組んでいた研究者に
師事していたこと、

息子を失いそうになった経験から、
かけがえのないものを真剣に守らなければならないと気付いたこと、

実家が農場を所有しており
幼少期から自然に多くふれていたこと、

姉の死をめぐって
資本主義や市場原理が与える影響の大きさを実感したこと(おそらく)


いまさらもう遅いのではと
悲観的になる必要はない。
実行性のある施策をしっかり実施すれば
CO2濃度を1970年代のレベルにまで減らせるという。

エンドロールがカッコいい。

The climate crisis can be solved.

そう。








posted by bonta at 16:50| ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月20日

クリント・イーストウッドと西川美和

クリント・イーストウッドの近年の作品は
人間を見る目が非常に穏やかで
すべてを受け入れるような
悟りの境地にいたっているような感じがする。

昨日、報道ステーションの
古舘伊知郎による衛星中継インタビュー(録画だった)をみた。
最後の、作品作りのモチベーションは何かという質問に対し、
クリントは、寿司!
とこたえた。
あのそういうことじゃなくて…。
一番聞きたかった質問なのに…はぐらかされてしまった。


つづいて、中野美奈子の広人苑Uの
西川美和監督の回をみる。

冷静沈着なイメージどおりの人。
作品作りの比重の8割は、脚本にあるという。
指示を出すのが苦手なので
脚本をみれば、誰がみても
すべてわかるように書いているという。
posted by bonta at 16:26| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月12日

ぼくを葬る(2005):誰に話そう

フランソワ・オゾン監督。

余命幾ばくもない
主人公はとても孤独。
余命のことを誰に話そう。
誰に話せるのか。
家族は? 恋人は? 友人は?
いちばんのつながりは姉のこと。
姉との思い出のもと
ひっそりと ひっそりと。

生々しい描写がつづく。
死を語ることは生を語ること。
生きるということは、生々しいこと。
posted by bonta at 23:23| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月10日

エターナル・サンシャイン(2004):面白い映像体験

エターナル・サンシャイン
エターナル・サンシャイン

記憶が消されていく過程は
面白い映像体験。
削除から逃れようとするところも
さすがチャーリー・カウフマン。

博士側の不倫エピソードによって
物語の奥行きが拡がっていると思う。
博士はどんな思いで削除を実行したのか。
その際削除技術は完成していたのか。

主人公らが記憶を削除しても
また恋におちて同じ結果になることを
示唆しているのでしょうね。
posted by bonta at 22:51| ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月06日

ニュースの天才(2003):おびえと自信と嘘

ニュースの天才
ニュースの天才

ビリー・レイ監督・脚本。
フライトプランやボルケーノの脚本を担当している。

主人公はいつもおびえた目を隠している。
何かあれば自分に非がなくても
すぐ謝ってしまうほど弱い一方で、
注目を浴びたいという野心は大きかったと思う。
自分に自信がなくて
嘘をついてまでも注目をあびたいということか。

最初に捏造にいたる経緯が描かれていないという不満も挙がっているようだが、
主人公がそういう人物だからということで充分納得できるのではないだろうか。


自社の社員の捏造が判明したときの
会社の対応が非常に迅速である。
他社や世間の機先を制して謝罪し調査を発表する。

日本の会社だったら、叩かれて叩かれて
どうにもこうにも立ち行かなくなってから
謝罪するだろうね。
posted by bonta at 17:21| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月05日

婦系図(1962):主税とお蔦の悲恋の物語

三隅研次監督。
帝国大学出の学士・早瀬主税と芸者・お蔦の悲恋の物語。

帝大教授酒井俊蔵に拾われた主税(市川雷蔵)は、酒井に多大な恩を感じていた。
酒井の娘・妙子が主税に思いを寄せているのを知り、
主税は酒井家を出て、内証で芸者・お蔦と世帯をもった。
静岡の名家の息子・河野英吉は、妙子を見初め、
大臣の権勢を仲介にしつつ縁談をもちかけてきた。
お蔦のことを知らない酒井は、妙子には主税がいるといって断ろうとする。
のちに酒井はお蔦のことを知るが、メンツからお蔦とは別れさせるといって断る。
主税は酒井から、自分か女かどちらかを選べと迫られ、
やむなくお蔦と別れることを決心する…。


市川雷蔵は悲劇の主人公がよく似合う。
出てくる悲観的な台詞が説得力をもつ。
お蔦に別れを告げる湯島天神の描写は、
得も言われぬ美しさ。
悲愴感を漂わせる美しさ。

身分や家柄が大きな比重を占めていた時代。
身分や家柄がさまざまなものを押しつぶす。
posted by bonta at 23:52| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

太陽:天皇と奇妙な侍従

太陽.jpg
(スガイの前には大きな立て看板)

食事する天皇。
寝起きする天皇。
考えごとする天皇。
研究する天皇。
おちゃめな天皇。
甘える天皇。
普段絶対みることができない天皇の裏側。
天皇であることの舞台裏。

緊張感が続く。
何か奇妙な違和感が持続する。
侍従もどこかおかしい。
通訳もどこかおかしい。

よく映画やドラマで描かれるのは御前会議であるが、
この映画ではそのシーンはすぐ終わってしまう。
これが鈴木首相かな、こっちが木戸内大臣かな
とか考えているとすぐ終わってしまう。
歴史的な経緯はポイントではないのだ。

天皇の断片的な、とりとめのないような、
難解な台詞がつづく。
外国人の目から見た天皇、天皇制に対する違和感、
政治と権力と権威と生身の人間が交錯するところの違和感
それらが物語的にたどり着くところを
映画は説明的に明示するわけではない。
感覚だ。天皇がおかれた状況を感覚的にとらえることを観客に要求している。

エンドロールの最後に出てくるが、
吉田裕氏が字幕監修にあたっている。
posted by bonta at 18:00| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月29日

フラガール:魂の踊り

蒼井優が踊る。
松雪泰子も踊る。
だけどやっぱり蒼井優だ。
あの『花とアリス』の名シーンのように
蒼井優の見せ場。

ストーリー自体より
蒼井優の魂の踊りに涙する。
蒼井優の存在に涙する。

生きる鼓動がつたわって
体の芯につたわって
何か原初的な衝動が甦るのだ。
posted by bonta at 12:04| ☔| Comment(4) | TrackBack(7) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月24日

『出口のない海』:沢山の死んで来い

劇中、海軍潜水学校の校長は、回天に関して、
危険を伴うとだけ言う。
決して必死だとは言わない。

特攻隊の編制に関しては、
大陸命、大海令の発令はなく、
天皇の上奏裁可も仰がれなかった。
第一線の指揮官が臨時的に編制するものとされた。
“正式”の作戦ではなく、
有志的な含みを残したのだろう。
(秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』「特別攻撃隊」の項参照)

死んで来いということなのだが
国家としてはそれを直接的な形にしない。
明確に言わない。
ごまかしだ。

劇中、訓練に当った指揮官も
回天の母船である潜水艦の艦長も
決して、死んで来いとは直接的に言わない。
しかし死んで来いということなのだ。

海軍では兵学校出身者を温存し、
一般の学校出身者を特攻させた傾向が強い。
学生さんから死んでちょうだいということなのだ。

死ぬことを前提にした兵器を
いったいどうやって訓練するのか。
訓練シーンは見どころの一つだと思う。
操艦方法のディティールが描かれているのも良い。
みんな必死で操縦を覚えようとするのだ。死ぬために。

『日本陸海軍総合事典』によると、特攻の戦死者は、
航空特攻:陸軍1388・海軍2525
回天115
陸軍特攻ボート約1700
と推定されている。
posted by bonta at 11:34| ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月18日

痛み:ICHIGEKI

痛みは友人だ
痛みを愛せられれば自由になれる


byファイザル(敵役)


ICHIGEKI/一撃
ICHIGEKI/一撃


毎度おなじみセガールのおっちゃんは、元特殊工作員。
東欧の雰囲気はいい線いっているのに…
2004年制作とは思えないベタさ。
爆笑必至だ。
笑って許して。
愛でよ、このおバカぶり。
posted by bonta at 19:30| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月13日

友よ:X-MENファイナルディシジョン

I'm not your father.
I am your friend.


by ウルヴァリン


軽い気持ちで観始めたら、
意外にはまった。
X-MENシリーズ。

王道をいきながら、ちょっとハズしてくる
不思議な魅力。

エンドロールの最後の最後まで
席を立っちゃ駄目っちゃ。
posted by bonta at 23:50| ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月02日

西川美和監督『蛇イチゴ』:絶妙

『ゆれる』の西川美和監督の第一作がこちら。

蛇イチゴ


何気ないシーンでも最初からグイグイひきこまれる。
『ゆれる』と同じく家族がテーマ。
人の気持ちの機微を描写するのがほんとうまい。
そういう映画をどんどん作ってほしい。


主演、宮迫博之のニヤリとした顔が印象に残る。
兄宮迫と妹つみきみほとの会話、妹と父親平泉成との会話、
母親大谷直子の表情、妹の婚約者・手塚とおるを家に招待するシーンなど
絶妙なシーン多し。


DVDではおまけとして、はじめて監督をした心境など、
是枝監督との対談がみられる。
最初から肝が据わっていそう。
最新作を絶対見逃せない監督の一人。
posted by bonta at 23:39| ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月30日

Short Films:麻生久美子でなごむ

コーヒー&シガレッツを最近観て以来、ショートストーリーにはまっている。

急に麻生久美子の映画を観たくなった。
ショートストーリー × 麻生久美子の組み合わせで
これを選んだ。

Short Films
Short Films


刺激の強いストーリーを望む人には、不向きだが、
麻生久美子を観るにはベストな一本だ。
麻生久美子の話し方・声が好き。
ほのぼのストーリーも今の気分にマッチした。

全六作品中、三作品で麻生久美子が主演。
麻生久美子が出ないストーリーもえらく気に入っている。
posted by bonta at 18:31| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月28日

ユナイテッド93:重いI love you

多くの人が乗り合わせている。
多くの人が働いている。
多くの人が関わっている。

短いカットでどんどん繋いでいく。
ラストまであっという間だ。

ハイジャック後、家族へ電話をかける乗り合わせた人々。
なんて重い、I love you≠ネんだ。

実行犯とて、冷酷無比な機械ではない。
ただただ信念に縋るしかない。
絶対的な信念に縋る人間ほど恐ろしいものはない。
彼らの言う神とは何だ!
ジャンボ機もろとも突っ込ませる神とはいったい何だ!
posted by bonta at 23:51| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月25日

西川美和監督『ゆれる』(2006年):記憶とは

シアターキノは、日曜日6時以降は1000円なので、
日曜の夜は映画を観つつ、至福のときを静かに過ごす。

完成度の非常に高い映画。
オープニングクレジットの入り方がとても良い。

香川照之はいつみても凄い。
またこの映画のオダギリジョーは、
こんなにカッコいいオダギリーは見たことがないってくらい
かっこよすぎる。

記憶は確かに作られるもの。
ただ人の生き死に関わるような重要な記憶は、
最終的なところで結局、自分自身を偽ることはできないのではないかな。
posted by bonta at 16:09| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月03日

ナイロビの蜂:エネルギッシュ

「シティ・オブ・ゴッド」の

フェルナンド・メイレレス監督。

アフリカを、スラムを、人々を

ものすごいエネルギッシュに撮る。

続きを読む
posted by bonta at 21:41| ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月20日

M:i:V トムが命を吹き込んだ

チームでの作戦、裏切りと、

スパイ映画の王道を行く内容。

トムの走り姿が美しい。

(以下ネタバレありです)

続きを読む
posted by bonta at 21:57| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月14日

クジラの島の少女

クジラの島の少女
クジラの島の少女

『スタンドアップ』のニキ・カーロ監督・脚本。

女であることから後継ぎとして認められないマオリ族の少女。

祖父は、滅び行く伝統の危機に苛立ちながら、少女を疎んじる。

祖先がクジラに乗って島に渡ってきたという伝説をもつ一族の少女の運命が、

静かに、静かに、動き始める。


伝統の全否定ではない。

起っている情況をよくみること。大切なことは何かを判断すること。
posted by bonta at 23:28| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月21日

映画「Bモンキー」:アーシア・アルジェントが魅せる

BモンキーB.MONKEY

「トリプルX」のアーシア・アルジェント主演。

低予算だけれども、アーシアの魅力キスマークでひっぱる映画。

続きを読む
posted by bonta at 18:06| ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。